前職は自動車ディーラーの整備士。メカいじりや工具の使い方には自信がありましたが、電気・電子回路などの知識は入社後、イチから学びました。もちろん医療機器についての知識もまったくありませんでした。研修を通じて、命に直結する医療機器を扱う心構え、周囲への気配りといった基本中の基本から学び、装置ごとの知識を身につけてきました。
特に貴重な体験ができたのは、シンガポールとオランダでの研修です。担当になったX線診断装置のトレーニングを1〜2週間にわたって集中的に受けることができ、大きな自信になりました。その後、血管造影装置など新たな装置の研修も受講し、作業資格も取得させてもらいました。入社1年半後には、複数の装置の据え付けを自力でリードする力を身につけることができました。
フィールドサービスエンジニア(FSE)は、装置の据え付けから、導入、定期点検・メンテナンス・修理対応といったアフターサポートを一貫して担当します。私たちにとっての一大イベントは、協力会社とチームを組んで行う「据え付け」。何もない空間の間取りのデザインからスタートし、装置をクレーンで搬入します。2週間ほどかけて設定やテストを行い、無事に稼働できたときには、お客様も喜んでくださいますし、チームで達成感を分かち合えます。外資系企業というと、個人主義のイメージもありますが、当社はチームワーク抜群。特にFSEはチームでないと成り立たない仕事なので、互いにサポートし合える温かい社風が根付いています。